これから冬休みに入り3学期が始まります。
それは今の学年の総括と、次の学年への準備期間でもあります。
そこで、12月から3月までにやっておくといいことを少し載せておきます。自分の勉強に行き詰まったり、「何をすればいいかわからん。」という生徒の皆さんは、参考にしてみてください。
現在小学生
中学生を見ていると、「基礎計算がおろそか」、はかなりのハンデになります。小数の計算ができる。面積が求められる。難しい問題ができることも大事ですが、教科書レベルがきちんとできるか。確認しておきましょう。国語も読解力は全ての源です。「本を読む。」は普段の習慣がなければなかなか難しい場合もあるでしょう。であれば、学校外の問題集で初見の読解問題で文章に触れることは一つのきっかけになると思います。そこで自分の言葉で答案を書くことも併せて練習できるといいですね。
現在小6
もうすぐ中学生になります。
・基礎的なことはできるか。
分数の通分計算はできますか?平均の求め方は大丈夫ですか。比例の式は覚えていますか。これらは中1ですぐに使うものです。
中学校の予習に入る前に、小学校のまとめはしておいた方がいいと思います。
・英語についてどう捉えるか。
ここはかなり入念に準備をしてほしいです。入学した瞬間から学年1つ分学習に差がある可能性があります。一度苦手になり始めると止まらないかもくでもあります。大人の英会話スクールも挫折してしまう社会人は多いです。
今まではとりあえずコミュニケーションが取れればOKだったものが、コツコツ単語を覚え、慣れない文法を学習して、動詞?be動詞?助動詞?わかるような、わからないようなを繰り返し気がつけば6月末、定期テスト前。はあるあるです。初めての英語の定期テストが思うようにいかなった。
となる前に、(A)早めから準備をしておく。(B)テストまでは1回自分で勉強してみて、そこから無理だと思ったら諦める前に誰かに相談する。のどちらかです。もちろん、(A)が理想ですが、一度自分でやってみる。もまた一つの選択肢だと思います。
何が一番大切かというと、「わからないままにしない!」です。流石に私立高校入試、特別入学者選抜、県立一般入試、全ての場面で必要になる科目です。放っておいていつかどうにかなることはありません。
また、国語同様、言語科目は分からないところを補修するだけでもかなり時間がかかります。また、単語も覚えないといけません。
少しずつコツコツして結果に繋がるものです。そこは理解をしておきましょう。
・読解力は長い時間が必要である。
国語は最低でも半年近くかかる科目です。2週間勉強したら2週間分結果が出る可能性の低い科目です。長期的な勉強もいりますし、「身についた感」が感じにくいので、腰が重くなります。
ただ、例えば数学の文章題が何を聞いているのか理解できない。英語の長文を訳していても何の話か理解できない。はレアケースではありません。噛み砕いて説明すると、言っていることが分かる。は多いです。
そうであれば早めの対策をとった方がいいと思います。
現在中1
・普通科に行きたい生徒
まずは定期テストの勉強を中心に勉強すればいいです。ただ、苦手科目がある場合は、早めの対策をとってください。特に、国語・英語などの言語科目は学習を本格的に始めてから結果に結びつくまでに時間のかかる科目です。英語が嫌いなのは仕方ないとしても、点数が悪いことをそのまま放置することのないよう、文法事項などは早めに修正を行なってください。
・商業科・工業科・農業科その他専門学科に行きたい生徒
定期テストの結果が特別入学者選抜を大きく左右します。なぜなら定期テスト・単元テストの結果等から総合的に評定が決まるからです。評定の良い悪いは特別入試に大きく影響します。
完璧に理解している必要はなくても、定期テストとして工業系なら6割以上きちんと取れているか?など確認し、最低限定期テストの復習は行いましょう。
また、評定が9教科合計いくらなのか、把握しておきましょう。24を切っていると少し気をつけたいですね。
現在中2
・自身の成績と行きたい学校を検討する。
2学期の成績も出ました。自分が行きたい学校に対して足りていそうか。そろそろ現実と向き合う時期です。何となく無理なことはわかっているが、目を背けている。はそろそろ終わりです。
・自分の行きたい学校を考える。
中3になって、「まだ考えていません。」は厳しいです。笑顔で首を傾げるような時期でもありません。口に出すということは、責任を伴うので、明言を避けている生徒も見受けられます。家族には伝えておいてもいいのではないかと思います。工業科と商業科、普通科は大きく違います。「普通科に行けないから、工業科に行く。」など考えにくいです。
普通科も現実の自身のレベルと3年間通えるか。は別問題です。距離が遠い。は思ったよりもしんどいです。そういった部分はオープンスクールで中3夏に確かめましょう。そこまで自分を進めておきましょう。
・苦手科目に対してどう捉えるか。
社会が苦手な生徒。国語が苦手な生徒。さまざまです。
しかし、例えば、国語の「文法」が苦手な生徒。入試にはほとんど出題がありません。そう入っても学校の成績が3→2に変わるくらいできないとなると話は変わります。
社会も同様です。特別入学者選抜試験では国語数学英語しか必要になりません。ただ、だからと言ってやらなくていいか?評定が2になって放っておいていいのか?という話です。常に評定が2の生徒が特別入学者選抜が通るのか?と思います。
評定が4で実技試験が同じで、面接も遜色なければそっちの子が受かります。
そして特別入学者選抜が受からなければ一般入試を受けます。その場合には社会のテストもあります。「特別入学者選抜」しか頭にないと、負け試合になります。
じゃあ、どこまで足を突っ込んで勉強しておくか。です。最低限、定期テスト範囲の復習はしておく程度。長期的にみた勉強ではなく、教科書レベルで定期テストの勉強でとりあえずは大丈夫です。自己診断テストの前にも範囲表のようなものが配られると思います。付け焼き刃でいいので、その辺りを一通り勉強する。自己診断テストなどで自身の苦手な分野が分かるとは思います。日本史が苦手なのか、地理が苦手なのか。そこをきちんと理解して夏休みが迎えられたら、今、100%じゃなくても大丈夫です。
勉強は計画的な方がいいです。
とりあえず机に向かってみる。ワークを復習してみる。単語帳をペラペラ眺めてみる。それで勉強した気になる。それも間違っていないのかもしれません。スタートの段階は素晴らしいものです。机に向かえるのも褒められるべきことです。
そこまでできるなら、次は効果的な勉強です。1時間の勉強がきちんとテスト等で結果に繋がるものであればいいと思います。
だからこそ、私たちがいるのだと思います。この時期にこれくらいの量をこれくらいの出来にするためにやる。それを提示し分からないところを説明し、進捗を確認していく。
受験に対して、日々の勉強に対して、検定取得に対して、不安に思うことがあれば、何なりとご相談ください。


